古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今日も色々家からいい本持っていきます

 家の中はすっきりした、と言いたいが、本が散乱している。
 本箱のほとんどを店に持っていったので、前よりひどい状態だ。
 あわてて運んだので、大事な本も行方不明だ。『抑制の日』はどこに行ったのだろう。まさか家出したのでは。
 あちこち探していると、変わったものが出て来て、うれしい。
 さて、今から、古本屋にちょこっと寄って、自分の古本屋に行こう。
 あたらしいぞわたしは。
 あれっ、雨が降ってきた。
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 結局、雨で古本屋めぐりはできず、そのまま店に行く。
 ロシナンテ?さん、デコさん、ご来店。
 デコさんは、本を持ってきて下さった。
 買い取り、むずかしいです。高く買えば店に高く出さないといけなくなる。
 何回も計算して、おそるおそる買い取り金額を言うと、それでいい、ということになり、ほっとする。
 洲之内徹があったのがうれしい。すぐ値段をつけて並べたら、夕方、洲之内読みたいと思ってたんですよ、と若い人が買ってくれました。
 デコさん買ってくれた人(今度名前教えて下さい)、どうもありがとうございました。
 デコさんは、いい絵本も持ってきてくれました。デコさん、ぼくの代わりに京都の古本屋まわってください。そしていい本買って持って来てくださいね。
 魚雷くんが入ってきたときは驚いた。天野忠の『重たい手』をプレゼントしてくれた。この第一藝文社の詩集、欲しかったんだ。丁度ぴったりのプレゼントだった。うれしくて今日はこの詩集をいじくっていた。
 『左京区を歩こう』(仮題)から電話あり。この前取材してもらったのだ。8月下旬発売の単行本だと聞いているが、いろいろ話を聞いたりしているうち、この本は面白いものになるだろう、と思うようになってきた。ピンとくるものがあったし、丁寧な仕事をしているので期待している。楽しい京都本になればいいなあ。京都特集、こんなこと言うと怒られるかも知れないが、面白くないのが多いと思う。同じなんだ。文章も写真も。文章の調子がよく似ているんだなあ。わかる人もきっといると思うけど、酔ってます。
 詩誌「ガーネット」の阿瀧さんから、句集2冊、送って頂く。いい句集の趣きが感じられる。阿瀧さん、はやく「古書善行堂」に来て下さいね。詩集、句集、歌集もたくさん棚に並べたいです。