古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

再び奈良の古本屋めぐり

 昨日、金沢の古本屋取材を終えた岡崎と、ジュンク堂で夜、待ち合わせ、移転オープンしたばかりの「キャラメルママ」で飲む。
 河原町三条からすぐ近く。湯川書房の筋。教会の前。岡崎の弟、しーちゃんも居て、しばらくしゃべる。
 それから3人で、四条河原町ちかくの本がたくさんあるバー「図書館へ。店主の女性、右手がしびれて動かないという。いろいろ話す。
 このあと2時間、カラオケ。
 今日は、これから、岡崎と、奈良の古本屋さんめぐりに行きます。さてどんな人、本に出会えるだろうか。
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 11時に三条ブックオフで待ち合わせ。岡崎より30分ぐらい早くブックオフの棚がみたいものだ、と思い、早めに家を出て5番のバスに乗ったら、途中で岡崎が乗って来た。考えることは同じか。でもぼくは一冊も買えず。50円券を使いたいしもらいたいのに。
 丹波橋で乗り換え近鉄奈良駅。大学堂を見て、商店街を南下。もちいどの商店街に入って、フジケイ堂、そして智林堂書店。今回は岡崎の中央公論の取材。十月書林、朝倉文庫。奈良の古書店、あまり紹介されることないけど、駅から近いし、観光がてらでも、来て欲しい。
 昼飯を食べて、酒仙堂に向かう。ドアを開けると奥の方でお酒を飲んでいるようなそんな光景。本も見ずに、その中に入って座る。ビールを出してもらい、いろいろ話す。話しながら、こんな店他にないだろうなあ、と強く感じた。でも本好きの人たちが集まる場所になっているみたいで楽しい。土、日だけの営業のようだが、ぜひのぞいてみて下さい。
 このあと、ならまち文庫にも寄りコーヒーを飲み、京都に戻ってきた。若いときなら、西大寺古書店もまわり、ナンバに出て、大阪の古書店も数軒まわっていたのではないか。とにかく古本に関しては底なしのスタミナの持ち主だったのだ。今でもかなり元気なおっさんではあるが。
 奈良で買った本は2冊。言い訳になるかわからないけど、買うのを我慢しないと我が家がアブナイのだ。
 「芸術新潮」と、山田風太郎『韋駄天百里』、昭和40年、東京文藝社。
 「芸術新潮」は、洲之内の気まぐれ美術館連載100回記念号で、たっぷりと洲之内徹が読める。