教養文庫の西脇順三郎を探しに家を出る。持ってたのが見つからなくて。
ガケ書房に入ると、ブックオンさんが、精算に来ていた。追加もしていたので、近所の方はどうぞ。
「善行堂」の売れた本を見せてもらう。何が売れているか、どんな本が人気あるのか、いつも興味がある。意外な本が売れたときの驚きが好きだ。
「全適堂」は休み。ぶんこ堂店内で、
最相葉月『星新一』、500円。初版が出て1年ぐらいになる。ずっと読みたかった。
萩書房、紫陽書院、福田屋と、西脇順三郎を探すが姿見えない。どこに行ったのだろう西脇順三郎。
吉岡にも中井にも水明洞にもブックオフにも行ったが、どこにも西脇なかった。
そのかわり、珍しい文庫を見つけた。
川端康成の『万葉姉妹』(昭和52年)、100円だ。集英社のコバルトシリーズ。『夕映え少女』と共に珍しい文庫だ。
『万葉姉妹・こまどり温泉』(フレア文庫)が出たのが、10年ほど前か。こちらも入手困難文庫といっていい。
フレア文庫には、W・デ・ラ・メア『なぞ物語』とか福原麟太郎訳の『イングランド童話集、スコットランド童話集、アイルランド童話集』など、いい作品があった。
フレア文庫は、2年ぐらいで、6、7冊の文庫を出したのではなかったか。
こういう文庫を100円で買えたとき、ささやかな幸福を感じる。