古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

本日は火曜日、善行堂の定休日です。
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京都の市会に行く。
一番欲しかった本は買えなかった。
もう少し思い切った値を入れるべきだった。
なぜ思いきれなかったのだろう。
自分が情けない。
それでもたくさん落札できた。
鏡花全集は、大正の終わりから昭和のはじめにかけて出た、春陽堂版だった。
倉庫に上げたので今手元にないのがさびしい。
春陽堂の鏡花全集って、全部天金だったのだろうか。
天金でないのを見た事があるようにも思い、値段を付けにくかった。
鏡花は好きなので、買えてよかった。
鏡花全集だけほしかったのだけど、その何倍もの本もいっしょについてくる。
今手元にないのがさびしい。
梶井基次郎全集も買う。
530部限定の六蜂書房版である。昭和9年発行の上下2冊本。
梶井基次郎は全部ほしい。
これは持って帰ってきたので、楽しめる。
それも上下揃いが、2セットあった。
作品社版もいいけど、この六蜂書房版もすばらしい。
1セット、梶井基次郎好きの誰かにススメてみよう。
でも、買えなかったあの10冊ぐらいのくくりも、ほしかった。