古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

起きて、岡崎のブログを読むと、善行堂のことが出ていたのでひとこと書いておこう。
マスク堂さんに、値付けのことを相談されて、岡崎もぼくも、同じように「勘でつけるといいよ」みたいなことを言ったみたいで、面白かった。値付けは、説明できませんよ。一冊ずつ違うし、同じ本でも時間がたてば変わってくる。これからはじめようとする人は、最初は、勘でいいのではないか。安くつけすぎてもいいじゃないか、それでまた来てもらえれば、ありがたいことですよ。ぼくは、知らない本の値段は、勘でつけてます。できるだけ安く、といつも思ってますよ。
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値付けの話をもう少し。
ぼくは、妻によく言っている。
「もし、ぼくがぽっくりと逝くことになって、古本屋も続けなければならないようなことになったら、値付けは、だいたい定価の半額、はやく売れてほしかったら、定価の4割ぐらいでいいよ。ただ定価が一円というのもあるから、そのときは勘で付けたらいいよ。」
そういうことを考えると、値付けより、買い取りの方が数段むずかしいですね。
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買い取りの下見に行ってきた。
倉庫を借りて本当によかった。
水曜日に二件の買い取りが決まる。
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アメリカで暮らしている女性、一年に一回、日本に帰って来て、善行堂にも寄ってくれる。去年も同じ頃だったなあ。はじめ気づかず京都の人ですか、と聞いてしまう。見たことある人だったので、初めてじゃないですよね、と話しかけた。
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チョコパフュさん、入ってくるなり、上田閑照、ない?と。
こういうの好きだなあ。
岩波新書で何度も見ているが、売れたことはないかも知れない。買って下さった本を、ジロジロ見るのは、失礼なような気がして、ちらっとしか見れないのだ。
上田閑照か、読んでみたいと思った。