古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

古本を持ち込むとき、なぜかコソコソしてしまう

zenkoh2009-06-16

 今日もかなり動いた。今まともに働いていないので、動かないとだれにということではないが、申し訳ない。
 ぼくは一度にたくさんのことをするのがキライで、今日は、古物営業許可申請関係のことにする。
 毎日、たくさん古本買っているのだが、あまりここに書けてない(ちくま文庫手帳には書いています)。
 今日は、全部書いてみよう。
 店の前を通るので、ちょっと本を運ぶ。いくら運んでも誰にも文句いわれないのに、コソコソと二階に運ぶ。長い年月のくせだから仕方ない。
 明日、テントがついて、さあ後は自分でということになる。考えるとやることがたくさん残っている。
 古本屋さんに寄り道しながら、法務局に向かう。でも毎日いい本に出会えるなあ、と思いながら自転車をこぐ。
 『オーストリア詞華集』、昭和41年、朝日出版社
 リチャード・スターン『他人の娘たち』。
 片岡義男『10セントの意識革命』。
 『津山昌の眼』。
 小林信彦『われわれはなぜ映画館にいるのか』。
 戸板康二『松風の記憶』。
 とくに『オーストリア詞華集』がすばらしく、もう今日はこれでいいと思ったぐらい。
 これだけ提げて、法務局に入る。「登記されていないことの証明書」がいるのだ。何のことかよくわからないが400円払って、それをもらう。
 警察署にも入る。近くに水明洞があるので、ここの警察署なら、何回でも来ますよ、とは言わなかった。余計なことを言うと許可がおりない。
 水明洞はこのところ毎日来てる。今日ラッキーだったのは、目の前で社長が棚に追加したこと。3冊追加したのをそのまま頂いた。ごちそうさま。
 佐々木邦『人生若旦那』、昭和30年、東京文藝社。風間完の装幀だけれど、らしくない表紙も面白い。
 本山桂川『藝能民俗図誌』。
 フランソワーズ・サガン『一年ののち』。
 木谷蓬吟『文楽史』。
 吉本隆明『なぜ、猫とつきあうのか』。
 外に出ると箱のなかに、なにやらよさそうな本が。
 中学生の友附録、シムノン『ガラスを割る少年』。
 『雅人能友』、大正6年、津市三重売文社発行。
 『東京勧業博覧会 美術館出品図録 西洋画及彫塑之部』、明治40年。
 『NAMIーKO』、明治38年4版、有楽社。これは、塩谷栄による『不如帰』の英訳。
 ここまで来たら、ブックオフにも。
 永田紅(ながた こう)歌集『北部キャンパスの日々』、紅さんのお父さんは永田和宏さん。
 田村隆一『スコッチと銭湯』。
 吉行淳之介『やわらかい話』、文芸文庫。
 『洋画ベスト&ヒット作全集』。

 いったん家にもどり、また本を紙袋ひとつ店に持って行き、梨木神社に水をもらいにいく。疲れた〜。