さて、どの本をカバンに詰めて出かけようかな、と周りの本柱を積んでは崩す。
黒岩比佐子『歴史のかげにグルメあり』(文春新書、新刊)はすぐに決まったが、古本に手間取る。
結局、川崎長太郎『やもめ貴族』に決める。
2、3冊、カバンにないと寂しい。
三条で途中下車して、ブックオフへ。もうこれは身体が勝手に行動するみたいだ。
さすがに、下鴨のあとなので、真剣には見ていない。一冊だけ。
ソール・ベロー『雨の王ヘンダソン』、中公文庫、105円。
電車のなかで、まず、黒岩比佐子『歴史のかげにグルメあり』を読んでみる。
面白くて半分ぐらい一気に読む。幕末という激動の時代、接待、密談のテーブルにどんな酒、食べ物が並んだのかは、本当に興味深い。達意の文章も気持ちよくよい車中読書ができた。
帰りの電車で、川崎長太郎を読むが、こちらはどうもよさが感じられなかった。どうしてだろう。
明日、『歴史のかげにグルメあり』の後半を読み、今日届いていた、ナンダロウくんの『積んでは崩し』を読もう。