古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

宇崎純一の描いた雑誌表紙

zenkoh2007-06-26

 昨日深夜、書いた日記が更新されなかった。メンテナンスに引っかかったみたい。26日の読売新聞夕刊(関西版)(中国四国地方は27日朝刊)に、宇崎純一の記事がでること、などいろいろ書いたのが消えてしまい残念。はじめはまたパソコンがつぶれたと思い、カーッとしたが、事情がわかり納得した。私が今年になってせっせと買いあつめた宇崎純一が六点、カラーで出ている。宇崎純一に興味あるひとに見ていただきたかった。おまけで私の顔写真も出てます。
 今日はその雑誌を持って、かっぱ横丁へ。林哲夫展、最終日なので林さんが来ていると思ったのだ。しばらく待つが会えなかった。雑誌の表紙だけでなく、挿絵、漫画も描いているので、林さんに見てもらいたかった。まあ、もうすぐOMM古書ブックフェアーもあるし、会えるだろう。
 かっぱ横丁では、『石田波郷句集』を300円で買った。
 駅前第三ビルの古書街は移転した古書店もあり少し寂しくなったが、今日行ってみると、無料コーナーができていて、古書目録が置いてあった。なにげなく座り込んだ。一冊抜き出して驚いた。石神井書林の目録、第陸号ではないか。昭和60年か、当時からいい目録出してたんだ。浪速書林古書目録の第3号もうれしかった。編集人にUさんの名前が。浪速書林の目録は10冊ぐらいあり全部いただいた。泉鏡花特輯、内田百?特輯、堀辰雄特輯、堀口大學特輯、などなど。あと扶桑書房の目録もいただく。問題は袋がないこと。抱えるようにして、ジャズ喫茶に入る。至福の時間。コーヒーもいつもより美味しい。
 袋をもらい、もう一度、古本屋へむかう。自分でいうのもなんだが、これが私だ。
 『文藝倶楽部』の合本が、なんと105円。ちょっと興奮した。富岡永洗、鈴木華邨の極彩色の木版が美しい。泉鏡花小杉天外、後藤宙外、江見水蔭、石橋思案、柳浪、と明治30年の雑誌らしいラインナップ。
 そのほか、松山巌『銀ヤンマ、匂いガラス』300円。
 家に戻ると、季村敏夫さんから「瓦版なまず」が届いていた。季村敏夫といえば、「イカロス書房閉鎖」という詩があった。

 燃えつきたイカロス
 ひと夏のくら闇祭り
 省線高架したに
 真昼シャッターがおろされ
 ………

この「瓦版なまず」も読み応えがある。安水稔和氏インタビュー、加納成治さんは、木内寛子さんのこと、大西隆志さんは、エディション・カイエのこと。エディション・カイエといえば、黒瀬勝巳詩集『白の記憶』はなかなか見つからないなあ。