古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今回の東京行きのことはもっともっと書きたい。
本日の善行堂は定休日です。
明日から善行堂の第二ステージが始まる、そんな気持ちでいます。
人と人のつながりを大事にしてきたが、今回もそのことの大切さを感じた。あらためて呼んでくださった、西荻ブックマークのみなさんに感謝したいです。
イベントの前、阿佐ヶ谷で島田くんと待ち合わせ。一時間ほど前に行き、あたりをぶらぶら散歩する。昼ごはんはお寿司にする。
島田くんと睦子さんの家に向かうが、途中だというので、コンコ堂に寄ることも前もって決めていた。
予想通りのすばらしい店。7冊買う。そのとき店主さんと少し話すことができた。買った本は、西荻ブックマークに来てくれた人へのプレゼントにすることにする。
 睦子さんのお宅では、上林のお孫さんにも挨拶ができた。家のなかをじろじろ見て感激していた。表札もそのままだし、色紙や書が飾られた部屋で、睦子さんの話を聞いていると、時間の感覚がなくなってしまった。
 今回、時間があまりなかったが、古本屋さんにも寄ることができた。ささま書店や、音羽館、なずな屋さん、盛林堂さんには寄れた。行きたい古本屋が多いが、時間がない。にわとり文庫さんや、モンガ堂さんは近くなんだろうか。
東京はやっぱりすごい。3年ぶりになってしまったが、これからは半年に一回ぐらい行けたらいいな。東京に行く仕事ないですかねえ。やっぱり交通費ですね、問題は。何か方法はないか考えてみよう。もう10年若かったら、家出して高円寺あたりのアパートに住みたい。百年さんやビビビさんにも行きたかった。
 こけし屋さんに着き、喫茶店で、古本お守りにサインを入れる。
 話し終わって飲み会にいくときはすごい風でした。ちょうど話しているときに台風は通り過ぎていったのか。
 飲み会では、関口さんの横に座らせてもらい、たっぷり関口さんの話を聞くことができた。
飲み会では、本の雑誌のMさん、ピッポさん、高校のH先生、盛林堂くん、古ツアくん、ネギさん、上林の校正をしてくれたIさん、北條くん、アホアホくん、神保町の喫茶店店長さん、にも会えた。
やっぱり会った人、全部書くのは無理だなあ。
 「本の雑誌」は次号が別冊になり、古本特集。ぼくも書いている。これは今から楽しみ。善行堂にも絶対に置きたい。
 翌日は、やっぱり市に行きたかった。古書組合に入れば、全国どこの市にも参加できる、というのは大きなメリットだ。ぼくは古本屋さんたちが大好きなので、その人たちがいるだけでもわくわくする。古書会館には思った通り、たくさんの古本屋さんが、あたりまえですが、いました。
 夢みたいでしたね。だって石神井さんが入札の紙とペンを持って本の間を歩いているんですからねえ。その場に自分もいるんですからねえ。いろんな人に声をかけてもらえました。徒然舎のトークにも来てくれたナゴヤの古本屋さんにも声をかけてもらった。
 盛林堂くんがすごいのはよくわかった。本の見方でわかりますね。
 音羽館の若者は、自分もまだまだ勉強中なのに、ときどきぼくに声をかけ気を配り、それは今思い出しても、感謝の気持ちでいっぱいになる。その若者が古本屋を開くときには、ぼくは駆けつけようと思っている。よほどのことがない限り、行きますよ、連絡してもらえるように頼んでおこう。ぼくのことを世話してくれたのは、店主の広瀬さんに言われたからなのでしょうが、ほんとに気持ちがこもっていました。
それと、とんぼ書林さん、「岡崎さんに頼まれましてね。」といっていろいろ丁寧に教えてくださいました。岡崎と、古書会館の近くで会ったとき、善行堂をよろしく、と言ってくれたのだという。
それが岡崎に頼まれたからには何でもしますよ、という感じなのがうれしかった。岡崎には面と向かって礼は言いにくいが(なんでや)。
帰り、お茶の水まで、音羽館の広瀬くんと話しながら歩く。広瀬くんも、最後の最後まで面倒を見てくれた。広瀬くんとは今回で強いつながりが出来たと思う。
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今日は、京都の市会。
自転車でぶっ飛ばす。
ぼくはなんでこんなに元気なおっさんなんだ!
欲しい本がなかったので、二階の倉庫に上がる。
戸を開けても一歩も入れない。
入らない本をひもでしばり処分する。
宮澤賢治全集の残りと、金子光晴の詩集を2冊、内田百間隨筆を5冊、リュックに詰め、古書会館を出る。レティシアさんで鈴木勲のCDを買い、ユニテでのイベントの相談。
そのユニテさんで珈琲を飲みながらまたまた相談する。