古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

まさかほんとにあのおばあちゃんがまた善行堂に入ってくるとは。
何を言い出すかと思ったら、
「お金、いくらでも、ちょうだい、みんなに少しぐらいもらってき、といわれたから」
これはどう考えてもおかしい。一冊も持って帰っていないのに。
近所の人に何を言ったかと思うと恐いですねえ。
全く理不尽な話だけど、こういうのも身体に残るなあ。こころが痛いですよ。一日中、イヤな気持ちでした。
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前橋から京さんが、来てくれました。会うのは久しぶりです。
デコさん、Mさんも、京さんに会いに来てくれました。
いろいろ話しましたが、おばあちゃんのこともあって、私は他にも困った人のことなどを話し、今考えると、言わなくてもいいことでした。せっかく来てもらったのに。
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徒然舎の廣瀬さん、ご来店。開店準備、がんばってるみたいですよ。
楽しみですねえ、一軒の古本屋が誕生するのですから。やっぱり店で売るのが楽しいと思うし、廣瀬さん向きですよ。日本で二番目によくしゃべる古本屋さんになってよ、といいましたが、私はちょっとしゃべるのを明日から控えようと思っています。あのおばあちゃんを引きつけたのは私のしゃべりではないのか、ふとそう思ったからです。
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