古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

『古本のことしか頭になかった』(1000円)、「ネット善行」http://zenkohdo.shop-pro.jp/で注文できます。
予約いただいていた方で、届いていない人がいましたら連絡してください。
メールで注文してくださった方で届いていない人も連絡してください。
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カライモくんとダンデライオンくんの古本市が明日、明後日と開催されます。
雨林舎というステキなカフェの二階。

会 期:2010年9月4日(土)〜5日(日)
場 所:雨林舎 2階
時 間:(水〜日) 11:30〜20:00(最終日は19:00まで)
定休日:月・火曜日
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近くにあった、リング・ラードナーの『アリバイ・アイク』(新潮文庫)を読み出す。
ラードナーは、スポーツ記者だった作家。ヘミングウェイよりちょっと年上だった。
このあたりのアメリカ作家も今読むととても面白い。
言い訳ばかりするメジャーリーガーの話も楽しい。上手くいったプレイなのに言い訳するのだからすごい。
ぼくが書くとすれば、昔、家の近所に住んでいたおじさんの話だ。
どんな話でも「そうですね」とは言わず「でもこういうこともあるからな」という人です。
何とか「そうですね」と言ってもらいたくて、「そうですね」以外のコトバが出ないような話を考えては言ってみたのですが無理でした。例えば、その人、車が好きだったので、「車って燃費がいいほうがいいですよね」とか「おじさん、いつも車をきれいにしてて、気持ちいいですね」、と話しかけました。でも返って来た言葉は「でもガソリンを食いまくるようなアメ車にも乗ってみたいな」「でもあんまりきれいにするのもけちくさいな」でした。絶対にアメ車に乗るような人ではなかったし、毎日何回も車を洗ってました。病気をされたあとの「やっぱり身体は大事ですよね」もダメ、「景気がよくなってほしいですね」もダメ、ことごとくダメでした。今なら「今年は暑かったですね」といいたいですが、きっとダメだったでしょう。おわり。

ラードナーは『大都会』などの翻訳がでていたが、持っていたかどうか、忘れてしまった。
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『古本のことしか頭になかった』、新刊書店にも並んでいるのでしょうねえ。
このまえ西川さんに、各書店の注文冊数を聞いて、うれしくなりました。
知り合いの書店員さんががんばってたくさん注文してくれたのでしょう。ありがたいです。