古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

パヴァーヌ

zenkoh2008-05-09

 イラストライターの西川さんと、出町柳で会って話をする。関西発のミニコミ誌を作ろうとしておられる。創刊号はジャズ特集ということで、原稿依頼があった。ジャズについて書けるのはうれしい。さて何を書こうか。いい雑誌にしてほしい。コメントをときどき頂いている、南さんに色々相談してみては、と推薦しておく。
 そのあと、金箔書房に寄る。
 井上通泰翁歌集『南天荘集』、昭和18年、三國書房、2000部、300円。
 出口裕弘『風の航跡』、昭和53年、泰流社、400円。
 四方田犬彦『モロッコ流謫』、2000年、400円。
 浅井愼平『遥かな青い水』フォトエッセイ、1990年、100円、など。
 店主に、ブックオフの金券、130円使いますか、と言われたので、喜んでいただく。
 ケンタッキーで昼飯。
 金券握りしめブックオフに急ぐ。
 こういうときは、いつもより見る目に力が入るので、いい本見つかることが多いのだ。
 買う物がないときでも、金券があるので、ひつこく探すのだ。今日もそうだった。
 ありました、サンリオSF文庫、それも珍しい一冊。
 キース・ロバーツ『パヴァーヌ』。1987年の発行だから、このあとすぐサンリオ文庫が無くなるわけで、この文庫はきわめて数がすくないのだ。扶桑社から復刊されたが、やはりサンリオがいい。
 杉本典己のカバーもすばらしい。105円。まだ券があるので、
 保昌正夫、他の『昭和文学の風景』、小学館ライブラリー、105円。
 この文庫は、昭和文学全集の月報の連載「昭和文学よもやま」をまとめたもの。 
 電車の中で、ずっと、『加能作次郎集』を読む。
 これがまたいいんだなあ。当たり前か。
 明日は、「京都075」発刊記念古本マルシェを覗きにいこう。
 「善行堂」としてぼくの古本も並んでいるはず。二冊持っている、板倉鞆音訳のリンゲルナッツを出したが。だれが買ってくれるのだろう。いい詩集なので気になるな。『動物園の麒麟』。