古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

朝からジャズ

zenkoh2008-02-21

 昨日、風呂に、集英社新書中山康樹『超ブルーノート入門完結編』を持って入った。普通の本を持って入るようになったのはいつごろだろう。困ったもんだ。落丁のあるのやらラインマーカー引きまくったのやらならわかるが。そのうち、ぼけて、薔薇盗人、を風呂で読むようになったりして。
 ソニークラークメモリアムカルテットの「voodoo」を聴く。ソニー・クラークの曲を、ジョン・ゾーンやウェイン・ホルビッツが演奏している。これもときどき聴くCDだ。
 CDラジカセで聴いてるのだが、もっといい音で聴きたいものだ。2階からステレオをもっておりることも考える。景気のいいときに買ったのがあるのだ。当時は雑誌やカタログで研究したのだったなあ。小さいのでいい音のするのを選んでいたのだが、結局アンプはそのときよく売れていた、デンオン(今はデノンか)の重くてデッカイPMA2000セカンド、スピーカーはいろいろ迷った末、B&Wマトリックスの小型のものを選んだ。でもそれらを下におろすと本とレコードとCDでえらいことになってしまう。やっぱり、もっと儲けて仕事部屋がほしい。鴨川の見下ろせるマンションでガンガンジャズをかけながら古い小説を味わう。これだけでもういいんだがなあ。こんなことを書くようになるともうアブナいところまできているのかもしれない。
 深夜、1時20分。
 そろそろ新店オープンしそうなので、水明洞へ。びわこのなまず先生より早く新店の棚を見たいと思う。でもまだ整理中。いつオープンしてもおかしくない感じがした。
 本店で、前からあった、谷崎潤一郎の『幼少時代』、昭和32年初版、文藝春秋新社、500円はどう考えても安い。鏑木清方の挿画装幀。
 丸太町通りに入り御所の方に行くと、バス停に伊東琴子さんの姿が。京都の街は狭いのでぶらぶら古本めぐりをしているといろんな人に会う。
 今村書店の店頭の文庫は100円で、いい文庫がときどき出るんだ。
 国枝史郎の文庫を一冊買う。
 三条のブックオフに今日はいい本ありました。
 ジャック・シフマン『黒人ばかりのアポロ劇場』武市好古訳、スイングジャーナル社、200円。帯に寺山修司が「びっくりするような面白い本が出た」という推薦文。写真も豊富で、これはいい買い物ができた。もうこれ一冊でいいような本。
 梅崎の『人も歩けば』を横に置いて、アポロ劇場を読もうとも考えたが、梅崎のものも面白くやはり車中、読み続ける。長編なのであと半分ぐらい残っている。
 『アポロ劇場』に、パラフィン紙を巻きたくなり、壺中堂に買いにいく。すると100枚単位で売っていた。まあ、何枚あってもすぐなくなるので買っておく。1575円。本はやっぱり安いもんだなあ。
 ずっと、セシル・テイラーの「ジャズアドバンス」を聴いてきた。これは名盤だろう。