古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ハードな一日

zenkoh2008-02-06

 「ザ・アル・ヘイグ・トリオ」1954年3月13日、ニューヨークでの録音、フレッシュサウンド、もちろんビール飲みながら。ベースはビル・クロウ
 朝5時頃までエルマガ「天声善語」の原稿を書いていた。10時に起きて少し書き直し、送る。
 工作舎のIさんからメールあり、松尾邦之助『ドン・ファン』の発行年と出版社名を知らせてほしいということだった。確か2年前の四天王寺、一袋詰め放題で買った一冊。どこにあるのだろう。
 いつもこれで何時間もかかってしまうのだが、見当をつけた本の山の下のほうから、すぐ出てきたのには驚いた。昭和23年、外國文化社。結構珍しい本だ。
 「詰め放題」は関西だけのイベントなので、天神さんでもしてほしい。もうすぐその天神さんの古本まつりだけど、今年は初日が日曜日、えらいことになるのでは。
 「にのいちしんぶん」を持ってガケ書房へ。今日は山下くん休み。バイトの梅のくんと子子子ちゃんがいた。いろいろ本の話。「にのにのいち」の話。この前仕事の帰りに京阪特急の中で会った佐々木くんの話。「善行堂」で欲しい本あったけど値段が少し高くて買えなかったと言っていた。もっと安くしてほしいと。でないと「悪行堂」になりますよと。わかってますわかってますよ。できるだけおさえて値段つけるようにしているのだが、やはりガケの売り上げに少しは貢献しないといけないということもあるのだ。近々、たくさん、追加しようと思っていますので。
 「全適堂」は閉まっていた。福田屋、吉岡に寄り、出町柳駅前で、くるみパンを4つ買い、食べながら、電車に乗る。
 今日は一冊も買えずがっくりする。ブックオフでねばるが、買えなかった。
 車中で、耕治人の『詩人に死が訪れる時』を読む。この人もちょっとコワイ文章を書く人なんだなあ。自分が考えたことをなぜそう考えたのか説明するのだが、それが尋常でないんだ。意表をつかれるのが面白い。