古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

屋根裏の独白

zenkoh2008-01-12

 昨日のことから。
 ガケ書房に行き、山下くんと話す。山下くん、年末に日帰りで名古屋の古本屋に行ってきたらしい。そのとき買ってきた本が棚に並んでいた。いい本買ってきていたのでうれしくなる。
 そうか、青春18きっぷ、を使えば、名古屋の古本屋まわれるな。行きたいなあ。
 開高健の『屋根裏の独白』があったので、取り出してみる。買わせてもらおうと思ったが、ページにキズがあったのが気にかかり、迷う。いつもいつも迷う。
 「これ持ってたかなあ」などと言いながら迷う。古本初心者の方々にお教えしますが、均一台以外で、「これ持ってたかなあ」というのは、「この本珍しいなあ」という意味なんです。
 ガケスタッフのみなさんの古本力がすごい勢いでついてきているので、これから、私もどんどん買わしていただくことになると思う。
 迷った末、開高は買えずに、店を出た。そうそう、「善行堂」に古本追加したので、ご近所の方、見にきてください。
 「全適堂」は閉まっていた。いろいろまわるが、一冊も古本買えない。やっぱり、開高欲しくなり、山下くんに電話して、取り置きたのむ。
 今日のこと。
 終日家にいて、「ちょうちょぼっこ」の原稿を仕上げる。「小説のなかの古本たち」と題して、正宗白鳥のことを書く。
 これは前から書きたかったことで、機会があれば、いろんなところに書き継いでいきたい。