古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

結構動いた日

 昼ごろ自転車に乗り家を出た。水曜日はゆっくりできる日。白川通りを南に。リサイクルショップに寄り少しだけ置いてある古本を見る。
 このあと府立図書館に入る。それから水明洞へ。研究社英文譯註叢書、チャールズ・キングズレイ『ザ ヒーローズ』(昭和7年重版)を100円で買う。初山滋の装画がとてもすばらしい。
 ビィヤントでビーフカレー中辛を食べて、吉岡書店などをのぞき、出町柳に自転車を置きにいく。
 京阪電車、丸太町で降りて、鴨川わたる。まず今村書店。朝日小事典『夏目漱石』200円。人物も事柄もすべて漱石との関係で記されている。小林信彦光文社文庫『回想の江戸川乱歩』100円。このへんは持っているので、「にのにのいち」に出そうか。丸太町通りに面した古書店の店頭で、太宰の復刻『晩年』と里見?のエッセイを各100円で買う。里見?が序文で「旧仮名を用い漢字の制限は無視する」と書いていたので、笑った。トンという名の人らしい言葉だ。
 尚学堂の200円均一を見てから、コムデギャルソンに入る。何も買えずにしょんぼりして寺町どおりを歩く。黒猫堂はまだ開いてなかった。
 JEUGIAにも寄り、ジャズCDをチェックする。レッド・ガーランドが欲しくなったが、版画荘文庫の支払いもあるので我慢した。買っとけばよかった。
 大学堂書店に入る。京阪書房は休み。
 ブックオフ三条店。『永井一正ポスター展』、300円。嵩文彦詩集『父』は、湯村輝彦の装幀に惹かれて、200円。