古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ショックの翌日

 昨日買った本は、清水哲男詩集『雨の日の鳥』(昭和53年、アディン書房)、300円。鳴澤花軒『虚子鑑賞』、100円。
 辻孝三郎詩集『信頼』(昭和46年、白川書院)、100円には、『我が生い立ちの記』が挟み込んであった。この、15ページの小冊子が貴重だ。辻孝三郎は、雑誌『新生第一詩集』同人で、臼井喜之介とも交流があった。大観書店を創立という文字に驚いたり。これはいいもの買えた。
 京都で発行された詩集を買うと、『京都現代詩史』に載っているか調べてみるのだが、これがよく出来ていて、たいてい載っている。これをもとに抜けている詩集を見つけて増補したいと思っているが、いつになるか。『京都現代詩史』には、1945年から1990年までに京都で発行された、詩集、それに「詩誌」「動き」欄があって、例えば、第三回フォーク・キャンプ開催(岡林信康北山修高石友也高田渡などとともに、有馬敲、片桐ユズル中山容などが参加)。
 この年表を増補して、出版できたらいいな。
 『ガーネット』という雑誌(2007年11月号)を読む。そうか、神尾和寿か。ぼくは文童社の『神聖である』という詩集を持っている。もちろんこの詩集も『京都現代詩史』にちゃんと載っている。阿瀧康の古本日記を真っ先に読む。相当な古本病にかかっているみたい。でもそれがうれしい。高階杞一編集発行のこの雑誌、なかなか面白い。