古書目録「古本倶楽部」が3割引セール。電話で、『秋田實名作漫才選集』2、を注文する。3割引だと1000円ぐらいになるので、まあいいか、と思い注文したのだったが、念のため「付いてる値段の3割引ですね」と念を押すと、こちらの方の割引はないということだった。目録を見直すと、なるほど、そのように書いてある。しまったと思ったが、電話の相手が若い女性だということもあり、「いや、別にいいですよ、それではお願いします」と言ってしまう。まあ、いいか、今日の昼飯一回抜けばいいか。
ちょっとイヤな感じなので、これから金箔に行くことにする。
「あーす書房」の前を通ると店主の玉岩さんが本の整理をしていたので、自転車を降りる。
「何かいい本ありそうじゃないですか」とぼく。
「山本さん好みのは、どうかなあ」と玉岩さん。
いろいろ話ながら、中上健次『蛇淫』、『50冊の本』これは冬樹社から出ていたブックレヴュー、『現代詩手帖』荒地、『藝談』、天野祐吉『もっと面白い廣告』を購入する。各100円。
腹が減りすぎてふらふらするので、パンを買って特急に乗る。三条で降りずに金箔へ直行する。
店につくとすぐ、『ななじゅうまる』の話、喜んでもらえたようで、こちらもうれしい。金箔書房はもっとみんなに知ってもらいたい古本屋さんだ。
前から気になっていた、野口冨士男『徳田秋聲の文學』と、そして、宇佐美承『求道の画家 松本竣介』(中公新書)。
このところ、ずっと、考えているのが、恵文社原稿のこと。ああでもないこうでもない、と考えるのが楽しい。