古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

明日はいよいよ「まほろば古本市」

zenkoh2007-10-07

 明日の「まほろば古本市」は、雨が気になるところ。少しぐらいの雨ならやるぞ、というメールあり。扉野くんの強い念力があるので台風が来ても雨は降らないと思う。
 今日は朝から、ズート・シムズを聴きながら、Lマガ「天声善語」の原稿を書く。
 岡崎がパソコンを買い替え、エライ目に会っているが、その格闘日記を読んでいると、ことパソコンに関するかぎり、ぼくと同レベルだということがわかり、なんだかホットする。
 ぼくも、もっと便利なことがあるにちがいない、と思い思い使っている。電話相談できるので、聞くのが一番はやいというのが、ぼくのアドバイスだ。
 明日のため、古本を選び値段をつけないといけない。これが何度やってもむずかしい。
 ちょっと昼寝をして、そのあと近場を散歩してきた。三連休で銀閣寺周辺はえらい混みようだった。ガケ書房にもお客さんが一杯だった。
 吉岡書店は2割引セール中。カルヴィン・トムキンズ『優雅な生活が最高の復讐である』青山南訳のリブロポート版、戸田ツトムの造本装幀が素敵だ。この本は文庫にも入ったので読んだ人も多いと思うが、フィッツジェラルド夫妻やガートルード・スタインピカソ、レジェなどに興味があれば、楽しく読めるだろう。240円で買えたぼくは幸せ。
 山村修『禁煙の愉しみ』、こちらも240円。川本三郎『都市の風景学』、梅崎春生『幻化』は、日野啓三解説の福武書店版、これは名作。いい作品だ。この二冊は持っているので明日の「まほろば」に持って行く予定。
 色川武大『映画放浪記』、640円。少し立ち読みしたら、本当に好きなことを書いているといった感じだった。立ち読みで思い出したが、最近京橋の紀伊國屋書店でいつも立ち読みしている男性がいて、毎日、何冊もの本を読破しているもよう。
 〜〜やっと今、明日(8日)の「まほろば」用の本を用意できたところだ。
 ユリイカ吉岡実特集を2冊持っているので出そうと思い、値段も書いたのだが、ちょっとユリイカを並べている棚を見てみると無いので、驚いた。確か2冊あったと思うがどこかにまぎれたか。出そうか出すまいか迷う。この特集はいい特集だ。最近のユリイカは詰め込みすぎて重く感じるがどうだろう。よっぽど好きな作家の特集ならうれしいのだが。