古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

往来座外市

zenkoh2007-06-16

 池袋の古書往来座で、7月7日、8日、外市というイベントがあって、ゲストとしてぼくも古本を出すことになっている。約200冊というから、何年か前に阪急百貨店のとき以来の大イベントだ。期待を裏切らない男でありたい。工作舍の対談本のことで岡崎と打ち合わせもしたいし、この日、上京できれば、とも考えている。
 外市のことがあるので、今は頭の中が、売ることでいっぱいだ。向井くんに電話したが、店にいなかった。いつも思うのだが、買うのも大変、売るのも大変。
 今日は文庫本一冊だけ買った。『犯人よ、お前の名は?』100円。角川文庫の新青年傑作選集1である。こういうのはやっぱり文庫がいい。もう一冊欲しい本があった。小林秀雄展の図録で確か「美を求める心」というタイトルだったか。値段のことで買えなかった。
 漱石の「行人」を読み返しているのだが、読むたびに、すごい小説だと思う。何か漱石の小説を読めばそのたびに「明暗」も読みたくなるのはどうしてだろう。