古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今日も和田誠装幀本

 北海道新聞に書いた、長田弘『本を愛しなさい』の書評がホームページで読めるので、この本に興味ある方はのぞいてください。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/

 今日は買った本をみんな書き出してみよう。もうすぐ東京で外市があるのでもっとどんどん買いたいと思っている。
 水明洞の外の箱。
 井上友一郎『幸福な寝室』、『山下清の放浪日記』、みすず美術ライブラリー『ピカソ人間喜劇』、『関西美術』(吉原治良津高和一)、『ジャズCD新定番』、シャガール展図録(1963年)、
 ブックオフ三条店。
 虫明亜呂無シャガールの馬』(講談社)、レナード・モズレ−『ザナック』(和田誠装幀)、山口瞳『巨人ファン善人説』、大野新『人間慕情滋賀の100人、(上)』、英文の大判解説書『ウッディ・アレン』。

 これだけ持って、住道まで電車で行き自転車で善根寺へ。
電車の中で、井上友一郎の『幸福な寝室』を読む。オートバイの画家、佐藤泰治の装幀を味わうために、何度も本の表紙、扉絵などを見ていたのだが、そんなとき、隣のおっちゃんが、「その本、何年の本」と聞いてきた。それが、「その赤ちゃん何ケ月?」みたいな感じだった。「昭和26年なんです」とぼく。「古い本はええなあ」「小林多喜二を読んだなあ」などとも。ぼくはそれなら見せてもいいかと思い、『山下清の放浪日記』を見せた。するとそのおっちゃん、「それほんまに本人が書いたんか」といいだすではないか。ちょっと予想外の言葉だったので、どぎまぎしてしまった。「それはどうでしょう、でも絵は本人でしょうねえ」。
 うわあ、つまらないことを言ってしまった。
 佐藤泰治さんについては、洲之内徹のいい文章がある。『帰りたい風景』に入っている。古茂田守介とも親しかった佐藤泰治。佐藤泰治の装幀本を集めようと思う。どのくらいの数かもわからないが。それと、岡崎と作ってる文学全集に、洲之内徹は絶対入れないとな。