古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

小津安二郎

 ぼくの書いた『藝文往来』の書評が、北海道新聞のホームページで読めるので、またのぞいて見て下さい。http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/
 
 今日も「みやこめっせ」へ行く。自転車で行ける距離なのでうれしい。今日は
どの店もとばすことなく順番に見てまわろうと思ったが、途中で疲れてしまった。それほど本が多いのだ。ときどきぼんやりしないと、目がやられてしまう。
 迷いながら一冊も買えずにうろうろする。一冊だけでもと探しまわり、小津安二郎野田高梧『お茶漬けの味 他』(昭和27年、青山書院)を2000円で購入する。「お茶漬けの味」「麦秋」「晩春」が入ったシナリオ集だ。装幀者の名前はないが、小津らしい本になっている。
 
 長田弘『本を愛しなさい』を読み継ぎ、上林暁の『姫鏡臺』も読みはじめる。
『姫鏡臺』に入っている作品は、読んだことのあるものばかりだが、何度読んでも同じところでジーンとくる。やっぱり上林はぼくにとって特別な作家だということがわかった。
 明日から4連休。