古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

黒岩比佐子『古書の森逍遥』(工作舎)が本日、善行堂に届く予定です。
サンデー毎日に、川本三郎氏の『レンブラントの帽子』評が載っているらしいですね。
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途中、コンビニに寄り、サンデー毎日を立ち読む。
川本三郎さんの書評を読む。
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ハンコを手に持って、黒岩さんの新著の到着を待つ。
なかなか届かなかった。それでも届いて、平積み面だしで並べ、ゆっくり読み出す。編集も見事で、読みやすい読みやすい。明治の雑誌や書籍、村井弦斎や國木田独歩、堺利彦など興味深い話が聞けて楽しい。安く買っているのも面白い。資料にもなる場合、高くても仕方ないが、黒岩さんはかなり安く買ってます。担当編集者からメールが届きました。『古書の森 逍遙』のポイントです。
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◎本書は、サントリー学芸賞角川財団学芸賞受賞のノンフィクション作家・黒岩比
佐子氏の人気ブログ「古書の森日記」(http://blog.livedoor.jp/hisako9618/)で
発表された文章を編集・加筆のうえ、再構成したものです。

◎黒岩氏が古書展通い出会った魅力的な雑書全220冊が、発行年順に並べられ、巻頭
から読み進めることで、明治・大正・昭和の時代性と出版文化の関連を読み取ること
ができます。いわば雑書が語る「近代日本の出版文化誌」です。

◎さらに本書では、もうひとつ工夫を施しました。書籍には001から220までのコード
番号をふり、各書籍紹介の文末に、次の関連書籍を明示するリンク・コードをつけて
あります。このリンク・コードをたどることで、「戦争とジャーナリズム」「食と健
康」「明治の女性」「伝書鳩」「国木田独歩」など、黒岩氏が追い求めてきたテーマ
の軌跡に沿って、発行年順とは異なるルートで220冊を一巡することができます。タ
イトルの「逍遙」は決して比喩ではなく、本書の中心コンセプトになっています。

◎また巻頭口絵写真4ページは高精細印刷(300線)で、限りなくディテールの再現に
務めました。とりわけ35回の重ね刷りをした村井弦斎『HANA』の木版口絵(鈴木華邨
作)は、精緻を極めた表現をじっくりと味わうことができます。
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五十嵐さんに電話する。頼まれていた本が買い取りのなかにありました。
近々、ご来店、ということに。体調がいいときに葉月さんといっしょに来ていただけば、安心なのですが。葉月さんはこの前来ていただいたところなので頼みにくい。
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Oさんと、木村さんと、いろいろ話す。木村さんの思い出話を聞く。
このときは、まだ黒岩本、届いてなかった。
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黒岩さんの『古書の森逍遥』を読んでいると、黒岩さんに話しかけられているみたいで、何とも気持ちのよい時間となった。私と買う本がちがうのだが、それだけに面白い。変な本も買ってるのが可愛いではないか。
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いつもたくさん買っていただくお二人連れ、お勧めする本も買ってくださるのがうれしい。この前は、『レンブラントの帽子』と野呂邦暢をお勧めした。今日は、神西清をお勧めする。長田弘詩集『詩ふたつ』もお勧めしようとすると、もう手に持っておられた。
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善行堂一周年記念に何かしたいが、いい案が浮かばない。まあ、知らない間に過ぎているのもいいか。
それとも、プレオープン一周年、本格オープン一周年、と二回するか。どっちにしても、二年目に入るとさらにパワーをアップしてがんばりますよ。