古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

 明日、午前中に、買い取りの下見にいかせてもらうことに。
 「もう日本文学は太宰治だけでいいと思って」とおっしゃってました。
 他のはもう読み返すことがないだろう、とも。
 買い取れるかどうか見にいく予定。買い取れるでしょう、それは。
 『関西赤貧古本道』を何回も読んでいますという人が、名古屋から来て下さいました。
 本を持って来てくれたのでサインを入れました。
 「いい店ですね」と言ってもらい喜ぶ。
 名古屋からもう一人、娘さんが京都の大学に入ったので、月に一回ぐらい京都の町を歩いているという女性。
 今日の読書は、高橋徹『古本屋月の輪書林』。
 京大法学部の女の子、洲之内徹に関心をもっていた。白洲正子さんから知ったという。
 ナボコフとかクンデラにも興味持っているらしい。
 デコさんは大岡昇平から富永太郎へ。ガケの古本棚にあった本が気になって買いにきたがもう売れてしまっていたという。
 私も最近、近松秋江傑作集、を買い逃したところだ。ショックなんだ、これが。
 小西民子さんから詩集『春のソナチネ』が届く。