古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

もちろんお寺へ

zenkoh2007-11-03

 今日は、「空想書店、書肆紅屋」さんと昼食をいっしょに食べる約束をしていたので、11時ごろに知恩寺に入った。
 100均に着くと、昨日はなかった本がたくさん。これは長年の経験で、ひとまわりしたらわかるのだ。どこにどんな本が並んでいたか見ればわかる。また結構持つ手が痛くなるほど買ってしまった。100均にいると知人が集まってくるのがおかしい。えさに集まってくる魚のよう。でも、みんな本が好きなんだ。
 12時になったので、書肆紅屋さんに電話しようか、と思ったちょうどそのとき、紅屋さん登場。下鴨以来だが、いつもブログ読んでいるのでそんな気がしない。今来たところだというので、あと1時間まわることにする。ブックオンの中嶋くんとも出会い、あとで昼食いっしょに食べることに。神戸からの若い女性二人にも声をかけた。
 昼食は、進々堂のカレーセットに決めていたのだが、並んでいる人もいて無理だった。それでいつも行く「モダン焼きフジ」へ。ここも満員だったが何とか席につけた。みんなで一箱古本まつりのことや、「ちょうちょぼっこ」で来年行われる「にのにのいち」のこと、書肆アクセス閉店のことなど話しながら、お好み焼きを食べた。やはり女性がいると食事もうまい。
 精算のとき、100円割引の券を探すが見つからない。100円玉があれば、ご存知のように、いい古本一冊買えるのだ。財布を調べてみると、出てくるのは古本のカードばかり、それを紅屋さんに見つかり笑われる。
 書肆紅屋さんに、何よりのおみやげを頂き、ありがたかったです。一番欲しかったものでもありました。ガケ書房でも買っていただき、「ななじゅうまる」は3冊も買っていただいたとのこと、本当にうれしかったなあ。話もブログhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/20071103#c同様面白く、楽しかった。書肆紅屋さんは今日の夜行で東京に戻り、明日は池袋の外市に行くという話だった。元気が一番。
 どうだろう、今日もたくさん古本を買ったけど、そんなこと書いてていいのだろうか。
 水道の工事費用のことがあって大変なのに。本を売るしかないか。いろいろ考える。
 スムース文庫新刊、そろそろ出そうと、林さんから。順番としては、平井功詩集を出したい。扉野くんのところで止まっている。
今日買った本
 『保高徳蔵選集全一巻』、100円。
 『長塚節選集』、大正15年、アルス名歌選、カバー付小型本、100円。
 大江健三郎『性的人間』、今回、大江の初版本を数冊100円で買えた。このあたり、並べると統一感があっていい。
 三島由紀夫『続不道徳教育講座』、昭和35年、中央公論社、初版、佐野繁次郎装幀、100円。
 田中冬二『高原と峠をゆく』、昭和30年、中央公論社、100円。
 戸板康二『劇場の青春』、昭和30年、河出新書、100円。
 ロレンス・ダレル『黒い本』、昭和36年、中央公論社真鍋博装幀、3冊500円の一冊。
 ラクロワ『出世をしない秘訣』、理論社、椎名其二の翻訳。新書版を持っているが、こちらは函入り、3冊500円の一冊。
 塚本邦雄翡翠逍遥』、湯川書房の本、200円。
 その他、いろいろ。