古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

茶煙閑話

 荻原魚雷くんと高橋輝次さんからハガキ。
 魚雷くんは、5月23日(水)に、京都の「まほろば」(075ー712ー4191)でトークショーをやるという。手廻しオルガンの「オグラ」さんとのイベントだ。平日は仕事なので残念ながら行けそうにないが、これは何とか都合つけて行きたいなあ。
 高橋さんからのは、最近高橋さんが編集した『古本屋開業入門』のことで。こちらのほうは、ちょっと返事に困る内容だった。
 昨日のことがあるので、ブックオフに急ぐ。木山捷平全集、川崎長太郎自選全集が全巻、105円で出ているかも知れないではないか。そんなことを思いながら、めずらしくどこにも寄らずにまっしぐら。昨日は重たくて一冊しか買えなかった、『鏡花小説戯曲選』105円はもうなくなっていた。あたりまえか。うーん、新たな全集はなかったけれど、今日もいい本があった。
 小沢信男『悲願千人斬の女』、ジャン・コクトー『ぼくの天使』、林静一『モモコさんと僕』、村上春樹『スメルジャコフ対織田信長家臣団』を各105円で。
 車中で、この前、勧業館で買った、岩佐東一郎『茶煙閑話』を読みはじめる。
これがなかなか面白い。昭和12年当時の本の話が出て来るので、興味深い。版画荘の本や、ボン書店の本。詩集の話もいい。平井功のこともでてくるし、城昌幸のことも。
 「古本歩きエッセイ」を編むとしたら、入れたいと思える文章もあった。
 カバーが無いのが寂しいが本好きには楽しめる内容で、1500円を奮発してよかった。ゆっくり読もう、明日も読もう。
 ヤフ−オークションで、『昔日の客』を落札する。この本は、高値安定本で、なかなか入手できなかった。