古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

三冊100円で六冊買うと200円

 郵便局に行き、あるところに現金書留で1000円を送る。500円もかかったので驚く。
 今日は普段はあまり行かない京都の古本屋さんをまわった。「善書堂」は河原町今出川を少し上がったところにある。入って右側の棚の底にある本は、何と3册100円なのだ。結構量もあるので見るのが大変だ。座り込んだまま10メートルぐらい摺り足でゆっくり進みながら気になった本を取り出していく。6册持って立ち上がったとき、頭がクラッとした。
 江口渙『続わが文学半生記』、小林秀雄『文學2』(創元選書)、高橋廣江『ヴァレリーの世界』、有馬頼義『遺書配達人』、小倉敬二『あひるの火事見舞』
ジョルジュ・ぺレック『眠る男』。久野収さんの蔵書の一部が以前この善書堂に出たことがあった。私は、世界古典文庫を何冊か買わせてもらったが、それらに印が押してあったのだが、今日買ったものにも同じ印が押してあった。線引きなどもあり興味深い。
 河原町通りを下がり、「コミックショック」へ。ここも久しぶりだった。店頭に105円のワゴンが出ていた。寺田透の単行本が気になったが中に入る。古本の量がこの前来たときより(一ヶ月ぶり)増えているように感じた。
 小村雪岱日本橋檜物町』(中公文庫)262円、大庭柯公『江戸団扇』(中公文庫)157円。
 河原町丸太町近くの「今村書店」の店頭。ちくま文庫辻まこと『画文集山の声』100円。店内も今度ゆっくり見に行こう。
 明日は神戸海文堂、明後日は京都ガケ書房岡崎武志のイベントがある。ガケ書房では4時から6時まで、サイン会、古本オークションなどの予定で、私も少し手伝わせていただく。入場自由、花見の途中にでも寄ってください。