古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

本日の京都、いい天気です。
善行堂、12時から20時まで、しっかり営業します。
ずっといますので。
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黒島伝治、いろいろ感想が届いている。
そのなかで、黒島の構成力について
触れたのがあった。小説のまとまりとも言えるが、
もちろん黒島の魅力に、そのことがあって、
読者にひとつのしっかりとした印象を与える。
私は、上林のときもそう思って編んだが、
小説を読む楽しさを味わってほしいのだ。
悲惨なことや悲しいことに出会っても、
それをじっと見てしっかり受け止め、
ひとつの世界をつくりあげる。
小説を読むことでしか味わうことができない世界だと思う。
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矢部登『田端抄』其伍、読了。
いつものように、いい読書ができた。
矢部さんの文章は、テンポがゆっくりなので、
いろいろ想像しながら読めるのが楽しい。
それと、矢部さん、小説のあら筋を書くのが上手く、
もう一度読み返したくなる。
「田端抄」を本にまとめてほしい。
素晴らしい書物エッセイとして、自信をもって、おススメできる。
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