古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

末広書店でカバン預ける

zenkoh2008-03-19

 京橋の「鳥の巣」で、エビ丼と串カツのホタテ、広島(カキ)を食べる。
 梅田に着き、いつもとちがった行き方で紀伊國屋に向かうが、途中でもたもたする。
 知らない道に入るのは楽しい。
 喫茶店で、古本めぐりの相談をする。また雑誌で古本屋さんを紹介できる。いろいろ案を出す。
 確か、今日、かっぱ横丁は休みだ。だから、東通り商店街にある「末広書店」に行くことに決めていた。 4階に上がるが、3階でカバンを預けないといけない。カバンは預けたくないが仕方ない。
 古い本がたっぷりとあり、何が出てくるかわからない面白さがある。古本探検開始。
 ◯江戸川乱歩全集があった。あの、金に墨を混ぜたような渋いやつ。型押しされた黒い蜘蛛がこわい。昭和7年平凡社版。おそるおそる値段をみると、300円。0を何回も見直したが間違いない。これは頂く。
 乱歩もときどき読む。特に最初の出だし、物語の導入が、いつも、すばらしい。
 このあと、いろいろ勉強させてもらったが、これぞという本が見つからなかった。
 カバンをわざわざ預けて、一冊しか買わないというのもなんなので、何冊かの候補本のなかから選ぼうとする。
 小島信夫『残酷日記』が珍しいのは知っているが、値段が折り合わない。ここでさんざん迷ってしまうが思い切って購入した。あなたこの本いくらなら迷わず買えるのか、と聞かれれば、800円ぐらいなら、と答えよう。
 あと、復刻の『グスコー・ブドリの伝記』も買う。この本、なかをみると、買ってしまう。